初心者とフルメタルヨーヨー
一般的にヨーヨー未経験者や初心者にはプラスティック製ヨーヨーの使用が推奨されています。ではその「初心者」とはどういう人のことを指すのでしょうか。
よく「○○のトリックが出来るまでは初心者、出来たら中級者」というような説明をされますが、その基準はあいまいで、人によって異なります。
自分は初心者なのか? フルメタルを使っても大丈夫なのか? と不安になる人もいるでしょう。このコーナーではそんな人のためにZESTなりの考えをお話したいと思います。
よく「○○のトリックが出来るまでは初心者、出来たら中級者」というような説明をされますが、その基準はあいまいで、人によって異なります。
自分は初心者なのか? フルメタルを使っても大丈夫なのか? と不安になる人もいるでしょう。このコーナーではそんな人のためにZESTなりの考えをお話したいと思います。
危機管理できるかどうかがポイント
ヨーヨープレイには様々な危険が潜んでいます。
バインドが上手くいかずムキになって戻そうとすると、ヨーヨーが暴れて周りの物や体にぶつかることがあります。
ストリングが噛んでいるかどうか確認せずに強スローすると、ヨーヨーが急に戻ってきて怪我をすることがあります。
基本トリックをスルーして難しいトリックに挑戦すれば予測できないリターンなどで怪我をすることがあります。
このような「やったら危ないこと」が理解できているかどうか。危機管理の意識を持っているかどうか。
これこそがフルメタルヨーヨーを手にするにふさわしい人とそうでない人を分けるひとつの基準だと考えています。
「ヨーヨー=子どもでも遊べるオモチャ=安全」という安易な認識でいてはなりません。
フルメタルヨーヨーは60g程度の重量があり、それなりに尖っていて、高速で回転していて、分銅のような勢いがつく金属の塊です。
このように書けばその怖さと危険性を理解して頂けると思います。
プラスティックヨーヨーを使っていても、出来る限り注意を払っていても、怪我を完全に回避することはできません。
危機管理意識の低い人やトリックに必死で安全面に注意を払う余裕のない人が金属の塊を振り回すのはなおさら危険です。
…と、だいぶ脅かしてしまいましたが。
逆に言えば危機管理意識を持てる人であればヨーヨー歴1年未満の人でもフルメタルヨーヨーを使ってOKだと考えています。
スローとバインドが滞りなくできる。
いきなり難しいトリックやアクロバットに挑戦しない。段階的に練習を重ねる。
強スローに頼らない。強いスローで回転を稼ぐのではなく、キレイに動かすことでスリープロスをなくす努力をする。
こまめなメンテナンスを心がけ、道具の不調による事故を防ぐ。
お子さんに遊ばせる場合はしっかり監督し、危険行為をしないよう指導できる。
肉体運動に怪我はつきものであり、その恐ろしさを理解し、注意を払う。
優れたスポーツマンというのは危機管理能力の面においても優れているものです。ヨーヨープレイヤーもかくあらねばなりません。
バインドが上手くいかずムキになって戻そうとすると、ヨーヨーが暴れて周りの物や体にぶつかることがあります。
ストリングが噛んでいるかどうか確認せずに強スローすると、ヨーヨーが急に戻ってきて怪我をすることがあります。
基本トリックをスルーして難しいトリックに挑戦すれば予測できないリターンなどで怪我をすることがあります。
このような「やったら危ないこと」が理解できているかどうか。危機管理の意識を持っているかどうか。
これこそがフルメタルヨーヨーを手にするにふさわしい人とそうでない人を分けるひとつの基準だと考えています。
「ヨーヨー=子どもでも遊べるオモチャ=安全」という安易な認識でいてはなりません。
フルメタルヨーヨーは60g程度の重量があり、それなりに尖っていて、高速で回転していて、分銅のような勢いがつく金属の塊です。
このように書けばその怖さと危険性を理解して頂けると思います。
プラスティックヨーヨーを使っていても、出来る限り注意を払っていても、怪我を完全に回避することはできません。
危機管理意識の低い人やトリックに必死で安全面に注意を払う余裕のない人が金属の塊を振り回すのはなおさら危険です。
…と、だいぶ脅かしてしまいましたが。
逆に言えば危機管理意識を持てる人であればヨーヨー歴1年未満の人でもフルメタルヨーヨーを使ってOKだと考えています。
スローとバインドが滞りなくできる。
いきなり難しいトリックやアクロバットに挑戦しない。段階的に練習を重ねる。
強スローに頼らない。強いスローで回転を稼ぐのではなく、キレイに動かすことでスリープロスをなくす努力をする。
こまめなメンテナンスを心がけ、道具の不調による事故を防ぐ。
お子さんに遊ばせる場合はしっかり監督し、危険行為をしないよう指導できる。
肉体運動に怪我はつきものであり、その恐ろしさを理解し、注意を払う。
優れたスポーツマンというのは危機管理能力の面においても優れているものです。ヨーヨープレイヤーもかくあらねばなりません。
ビギナー向けフルメタルヨーヨーという存在
メーカーによっては初心者向けとして引き戻しのフルメタルヨーヨーをリリースしていることがあります。
ヨーヨーファクトリーのDV888やダンカンのメタルドリフターが好例で、フルメタルを振りたいお子さんやヨーヨー経験が浅いプレイヤーから大きな支持を得ています。
しかし個人的には基本トリックすら習得していないプレイヤーには適していないヨーヨーだと考えています。
このタイプが初心者向けとされているのは「バインドを要しない引き戻し仕様」という理由。戻すための技を覚えずに使える=初心者向けというわけです。なにか特殊な安全構造が追加されていたりするわけではありません。引き戻し仕様はバインド仕様よりも不慮のリターンが起こりやすい傾向にありますから逆に危険ではないか?という見方もできるわけです。
購入の際はその点を考慮してください。
ヨーヨーファクトリーのDV888やダンカンのメタルドリフターが好例で、フルメタルを振りたいお子さんやヨーヨー経験が浅いプレイヤーから大きな支持を得ています。
しかし個人的には基本トリックすら習得していないプレイヤーには適していないヨーヨーだと考えています。
このタイプが初心者向けとされているのは「バインドを要しない引き戻し仕様」という理由。戻すための技を覚えずに使える=初心者向けというわけです。なにか特殊な安全構造が追加されていたりするわけではありません。引き戻し仕様はバインド仕様よりも不慮のリターンが起こりやすい傾向にありますから逆に危険ではないか?という見方もできるわけです。
購入の際はその点を考慮してください。
初心者がフルメタルを使うメリット
多くの場合、フルメタルヨーヨーはプラスティックヨーヨーよりも高い回転力を持っています。競技向けとして設計されたものは傾き耐性も抜群です。これらの特徴はトリック習得を大いに助けてくれます。
よく回るということは強スローをしなくても十分な回転が得られるということ。
傾きにくいとうことはマウント状態から次のムーブへ移る際に余裕があるということ。
プラスティックヨーヨーではギリギリできなかったムーブがフルメタルならできることがある。そうしてコツを掴めばプラスティックヨーヨーでも同じムーブができるようになる。
これがフルメタルヨーヨーの強みです。フルメタルヨーヨーは極限を突き詰めるコンテストプレイヤーのみならず初心者にとっても非常に心強い存在なのです。
「ヨーヨーの買い方」コーナーでボールベアリングヨーヨーを勧めているのも同じ理由です。
分解後の組み立てを間違うことなく行うことができる人ならトランスアクセルヨーヨーよりもボールベアリングヨーヨーを使った方が快適にプレイできます。
ヨーヨー指導論の中には「初心者はハイスペック禁止。性能に頼るべからず」といったものも存在します。
一方で僕は「性能に頼ったからこそ拓ける道もある」と考えています。優れた道具は上級者のためだけに存在するのではありません。その性能は初心者の足りない部分を補い、上達を助けてくれます。
さらに良い道具を使っているとミスする理由を道具のせいにできないというメリットもあります。「技ができないのは自分のせい」だとわかる。責任の所在を明らかにする効果があるわけです。実力不足を自覚したその瞬間に成長のチャンスが潜んでいます。
よく回るということは強スローをしなくても十分な回転が得られるということ。
傾きにくいとうことはマウント状態から次のムーブへ移る際に余裕があるということ。
プラスティックヨーヨーではギリギリできなかったムーブがフルメタルならできることがある。そうしてコツを掴めばプラスティックヨーヨーでも同じムーブができるようになる。
これがフルメタルヨーヨーの強みです。フルメタルヨーヨーは極限を突き詰めるコンテストプレイヤーのみならず初心者にとっても非常に心強い存在なのです。
「ヨーヨーの買い方」コーナーでボールベアリングヨーヨーを勧めているのも同じ理由です。
分解後の組み立てを間違うことなく行うことができる人ならトランスアクセルヨーヨーよりもボールベアリングヨーヨーを使った方が快適にプレイできます。
ヨーヨー指導論の中には「初心者はハイスペック禁止。性能に頼るべからず」といったものも存在します。
一方で僕は「性能に頼ったからこそ拓ける道もある」と考えています。優れた道具は上級者のためだけに存在するのではありません。その性能は初心者の足りない部分を補い、上達を助けてくれます。
さらに良い道具を使っているとミスする理由を道具のせいにできないというメリットもあります。「技ができないのは自分のせい」だとわかる。責任の所在を明らかにする効果があるわけです。実力不足を自覚したその瞬間に成長のチャンスが潜んでいます。
まずはプラスティックヨーヨーで基本技術を学び、どんなことが事故や怪我に繋がるかを知る。
そしてフルメタル入手後も無茶なプレイはしない。それができれば「フルメタルが向かない初心者」は卒業です。
安易に考えず、過度に恐れず。
いい頃合いでフルメタルヨーヨーを手にしてみて下さい。
そしてフルメタル入手後も無茶なプレイはしない。それができれば「フルメタルが向かない初心者」は卒業です。
安易に考えず、過度に恐れず。
いい頃合いでフルメタルヨーヨーを手にしてみて下さい。
<余談>
TwitterやInstagramには #yoyodamage というタグが存在します。
これはヨーヨーによって負った傷を投稿する際に使用されるタグで、ヨーヨーがどのような怪我につながるのかを知ることができます。
打撲や擦り傷などの軽い怪我だけでなく血みどろの裂傷や腫れ上がった目などの重い怪我も投稿されています。
そういったものに耐性がない人にはおすすめしませんが「怪我をすることがある事実」を目の当たりにすることで危機意識を高めたい場合には一見の価値ありです。くれぐれも自己責任で閲覧願います。
TwitterやInstagramには #yoyodamage というタグが存在します。
これはヨーヨーによって負った傷を投稿する際に使用されるタグで、ヨーヨーがどのような怪我につながるのかを知ることができます。
打撲や擦り傷などの軽い怪我だけでなく血みどろの裂傷や腫れ上がった目などの重い怪我も投稿されています。
そういったものに耐性がない人にはおすすめしませんが「怪我をすることがある事実」を目の当たりにすることで危機意識を高めたい場合には一見の価値ありです。くれぐれも自己責任で閲覧願います。