ZEST流シリコン充填
DIY派のプレイヤーに愛好されている「シリコン充填」のやり方について解説します。ここで紹介するのは僕オリジナルのアレンジ充填法。参考にしてくださってる方からは「ZEST流」「ZEST式」等と呼ばれています。最も効果的な充填法のひとつだと思うのでぜひ試してみてください。
※かならず記事全体を読んでから挑戦してください。
※Aboutページに記載している通り、素材の購入と使用は自己責任でお願いします。
※かならず記事全体を読んでから挑戦してください。
※Aboutページに記載している通り、素材の購入と使用は自己責任でお願いします。
シリコン充填のメリット・デメリット
<メリット>
・サイズ別にパッドを買い揃えるよりも低コストに抑えられる。
・入手が困難なサイズのパッドを採用しているヨーヨーにも対応できる。
・シリコンシートからパッドを自作するよりも初期投資が低い。
・充填するシリコンの種類や量を変えることでリターンの具合を調節できる。
<デメリット>
・ヨーヨー用途に向いたシリコンを見極めて購入する必要がある。
・充填と剥離作業に手間がかかる。
・プラスティックヨーヨーには不向き(不可能ではないが剥離時に傷がつきやすい)
・作業と管理に注意を払う必要がある(後述)
・サイズ別にパッドを買い揃えるよりも低コストに抑えられる。
・入手が困難なサイズのパッドを採用しているヨーヨーにも対応できる。
・シリコンシートからパッドを自作するよりも初期投資が低い。
・充填するシリコンの種類や量を変えることでリターンの具合を調節できる。
<デメリット>
・ヨーヨー用途に向いたシリコンを見極めて購入する必要がある。
・充填と剥離作業に手間がかかる。
・プラスティックヨーヨーには不向き(不可能ではないが剥離時に傷がつきやすい)
・作業と管理に注意を払う必要がある(後述)
用意するもの
・防カビ剤不使用のシリコーン充填材
・充填したシリコンを均すヘラ(厚紙などで代用してもOK)
・コンパスカッター
・カッターマット
・薄手の紙(コピー用紙やメモ帳のページなど)
・再剥離可能両面テープ(「きれいに剥がせる」「貼って剥がせる」両面テープのこと)
・綿棒、つまようじ
・充填したシリコンを均すヘラ(厚紙などで代用してもOK)
・コンパスカッター
・カッターマット
・薄手の紙(コピー用紙やメモ帳のページなど)
・再剥離可能両面テープ(「きれいに剥がせる」「貼って剥がせる」両面テープのこと)
・綿棒、つまようじ
<充填材について>
僕が愛用しているのはダイソーで販売されている充填材です。 ほどよい硬さで充填しやすく、充填後のブリード(後述)も比較的低めという特徴があります。 ダイソーで販売されている充填材には「窓用」と「お風呂・キッチン用」があり、「お風呂・キッチン用」には防カビ剤が配合されています。 充填材に含まれる防カビ剤には軽度の皮膚刺激やアレルギー性反応を起こすおそれがあるため間違って購入しないように気をつけてください(有害性については各社のデータシートを御覧ください) セメダイン社の8060プロやバスボンド(クリアー/アルミ)などを使うこともあります。 充填剤を購入する際は防カビ剤の有無をしっかり確認しましょう。 ※2021年追記 一部プレイヤーからダイソーの充填剤の品質が低下しているという報告を受けました。個体差なのか仕様変更によるものなのかは不明ですが、同じ見た目でも中身が変わっている可能性を考慮の上お買い求めください。安定性を求める場合は有名メーカー品の充填剤を選ぶことをおすすめします。 <薄手の紙について> 薄手の紙には「トモエリバー」という紙を使っています。これは手帳や辞書に採用されているもので、他の紙と比べると薄さも頑丈さも優れています。見つからない時は普通のコピー用紙やメモ用紙で代用してもOKです。 <両面テープについて> 両面テープはニチバンや日東、100円ショップのものを使用しています。あまり剥がれやすくても困るので色々な商品を買って吟味してください。 |
作業手順
充填したシリコンの除去
シリコン充填したヨーヨーの管理
シリコン充填材は化学変化しながら硬化が進む部材です。このとき独特の臭いが発生します。
これはオキシム(メチルエチルケトンオキシム)という成分で、吸引することで気分が悪くなったり目に違和感を覚えることがあります。
ホームユースの範囲で重篤な症状に繋がることはまずないと思われますが、作業中は換気を怠らず、硬化中のヨーヨーは風通しの良いところに置いておきましょう。
また、レスポンスとして使用できるレベルまで硬化しても含有成分のひとつであるシリコンオイルが滲出し続けます。これを「撥水汚染」「ブリード」と呼びます。
久しぶりに使おうとした充填済みヨーヨーに取り付けていたストリングがゴワゴワになっていたり、ボディがツルツルになっていたことはありませんか?
それはシリコンオイルやその他成分による変質と考えられます。充填直後に放置した場合、数日で変化が現れることもあります。
ブリードした成分はただちに人体に害を及ぼすものではありませんが防カビ剤と同じくアレルギー症状を引き起こす例もあるため、変質したストリングはすぐに捨てましょう。
ボディに付着したブリード成分はパーツクリーナーを含ませたティッシュで拭けば簡単にキレイになります。
これはオキシム(メチルエチルケトンオキシム)という成分で、吸引することで気分が悪くなったり目に違和感を覚えることがあります。
ホームユースの範囲で重篤な症状に繋がることはまずないと思われますが、作業中は換気を怠らず、硬化中のヨーヨーは風通しの良いところに置いておきましょう。
また、レスポンスとして使用できるレベルまで硬化しても含有成分のひとつであるシリコンオイルが滲出し続けます。これを「撥水汚染」「ブリード」と呼びます。
久しぶりに使おうとした充填済みヨーヨーに取り付けていたストリングがゴワゴワになっていたり、ボディがツルツルになっていたことはありませんか?
それはシリコンオイルやその他成分による変質と考えられます。充填直後に放置した場合、数日で変化が現れることもあります。
ブリードした成分はただちに人体に害を及ぼすものではありませんが防カビ剤と同じくアレルギー症状を引き起こす例もあるため、変質したストリングはすぐに捨てましょう。
ボディに付着したブリード成分はパーツクリーナーを含ませたティッシュで拭けば簡単にキレイになります。
海外の充填事情
シリコン充填は海外で広く行われているメンテナンスです。SNSやフォーラムを見るとシリコン充填に関する投稿をいくつも見つけることが出来ます。
彼らが使用している充填材は有名な「モンキースノット」の他、浴室用充填材や車用の耐熱シール材です。
かつてヨーヨーファクトリーの製品やCLYWのPeakなどに使用されていたシリコン充填剤もこういった住宅用・機械用のシリコンではないかと予想されます。
手で触れる場所で使うためのものではない充填材は何かしらの有害性が懸念されますが、今のところ被害報告はあがっていません。
かといって安心しきってしまうのもよくないな、というのが個人的な感想です。出来る限り害の少なそうな充填材を選びましょう。
彼らが使用している充填材は有名な「モンキースノット」の他、浴室用充填材や車用の耐熱シール材です。
かつてヨーヨーファクトリーの製品やCLYWのPeakなどに使用されていたシリコン充填剤もこういった住宅用・機械用のシリコンではないかと予想されます。
手で触れる場所で使うためのものではない充填材は何かしらの有害性が懸念されますが、今のところ被害報告はあがっていません。
かといって安心しきってしまうのもよくないな、というのが個人的な感想です。出来る限り害の少なそうな充填材を選びましょう。
充填材の保管方法
ここで使用している充填材は「使い切りタイプ」ですがきちんと保管すればある程度の期間にわたって使い続けることが可能です。
まず充填作業後はチューブの先に溜まっているシリコン(空気に触れている可能性があるシリコン)を少し捨て、すばやくキャップを閉める。こうすることでチューブ内部で硬化反応が進むのを防げます。
キャップを閉めたらすぐにチャック袋やタッパーなどの密封容器に入れる。このとき吸湿力の高い除湿剤も一緒に入れる。
これだけで充填材を無駄にせずシリコン充填し続けることが出来ます。
まず充填作業後はチューブの先に溜まっているシリコン(空気に触れている可能性があるシリコン)を少し捨て、すばやくキャップを閉める。こうすることでチューブ内部で硬化反応が進むのを防げます。
キャップを閉めたらすぐにチャック袋やタッパーなどの密封容器に入れる。このとき吸湿力の高い除湿剤も一緒に入れる。
これだけで充填材を無駄にせずシリコン充填し続けることが出来ます。
レスポンス下敷きの流用法
ZEST流シリコン充填で使用しているレスポンス下敷きは一般的なパッドレスポンスと併用することも可能です。
下敷きをレスポンス溝に貼り、その上から薄手のパッドを貼る。こうすることでパッドを直接貼った時に発生する「糊残り」を防止することができます。 深さ1.0mmの溝なら「0.5mmのパッドと0.5mmまで重ね張りした下敷き」を使えばOKな計算ですね。 <糊残りの厄介さ> 多くの場合、粘着テープはベースとなる「基材」とベタベタしている「粘着剤」で構成されています。 基材には紙やフィルム、不織布などの素材が使われます。ヨーヨーのレスポンスだと紙基材とフィルム基材が多いですね(まれに基材なしのパッドもあります) 紙基材はちぎれた部分がしつこく残ったり、劣化が進むと砕けて粉になったりします。 フィルム基材はボディにしっかりとくっついてしまい、針を使ってもうまく剥がせないことがあります。 レスポンス溝の底がボディよりもツヤツヤしていたらフィルム基材と粘着剤が残ってしまっている可能性が高いです。 これに気づかないで新しいパッドを貼り続けると交換作業のたびに底面のかさが上がり「メーカー純正のパッドを貼っているのにボディからはみ出す」という悲劇が起こります。 下敷きを挟んでおけば基材残りも糊残りも起こらなくなるので、薄手のパッドが手に入るヨーヨーには下敷きを併用していくとメンテナンスの手間が少なくなります。 |